皆さま、こんにちは。
突然ですが、梅干しはお好きですか?
最近は昔ながらの酸っぱい梅干しから、鰹節がまぶしてあるかつお梅、はちみつ梅のように甘みが強くて食べやすいものもありますね。
なぜこんな話をしているかというと、今朝なんとなく体調がすぐれなくて。
昨日の突然の外出からか、楽天スーパーセールのリストアップに頭を悩ませたからか、身体と精神的なものの疲れが至る所にこびりついている感覚。重くて怠くて、起き上がることにも苦労しました。
そんな時、私が大体飲むのは梅白湯です。
方法は簡単。白湯に梅干しを入れ、つぶしながら飲むだけ。
梅干しのサイズや酸っぱさによって調整はしますが、100㏄位の湯飲みであれば梅干し1個で十分。250㏄~300㏄ぐらいのマグだと2個くらいがベストです。
これを飲むと身体が温まって、でも頭がすっきりして落ち着いてきます。
この梅白湯、近年話題になっていますよね。
冷え性の改善や便秘の解消、ダイエット効果があるとか。有名人の方がお話しされていたのも聞いたことがあります。
梅白湯
私は子どものころから、お腹の調子が悪くなると温かいお茶の中に梅干しを入れて飲んでいました。
祖母が漬けたしそ梅。それはそれは酸っぱいやつです。
殺菌作用があるから、と母に勧められたことがきっかけでした。
元々酸っぱいものが好きなこともあって、それから調子が悪くなくても飲むようになりました。
そのうち急須を使って緑茶を淹れて作っていたのが面倒になり、お茶でなくても白湯で良いのではと自分で作って飲み始めたのは小学生の時。
お茶じゃなくてもいいな、と思ったことを覚えています。
学生の頃は梅好きが高じて干し梅を袋にいれて持ち歩いていました。
干し梅、梅干しとはまた違う味わいでそれはそれで美味しいんですよね。つい食べ過ぎてしまいます。
祖母
そんな子どもの時の梅白湯の大事な部分、祖母の梅干し。
祖母は梅干しやお漬物をたくさん漬けていました。たくあん、奈良漬け、白菜漬け…どれを食べても美味しい。おかげですっかり漬物食いになりました。
おそらく、孫の中で一番食べていたのは私だろうと思います。
梅干しもたくあんも本当に好きで、よくもらいに行っていました。
そんな祖母は、その美味しい梅干しやお漬物をいつも一人で作っていました。
梅干しもお漬物もつくるのには手がかかります。元々体の不自由な祖母は大変だったでしょう。それでも毎年、一人で食べるには多すぎる量を漬けていたのです。初めから分ける想定で作っていたのでしょう。
祖母はどんな想いで梅干しやたくさんのお漬物を漬けていたんだろう。
子どもの頃の私はそんな祖母に「ありがとう」を伝えられただろうか。
祖母が他界して10年以上が経ちました。
他界する前体調がすぐれない時期が長く、いつからか梅干しやお漬物は作れなくなり、気づけば食卓に上がることも無くなっていました。
それでもこうやって思い出すのは祖母の酸っぱい梅干し。
あの梅干しは、私の子どもの頃のかけがえのない思い出のひとつなのだと思います。
最後に祖母の梅干を食べたのはいつだったかな。
作り方やコツを教えてもらっておけばよかったです。
ふと、あの酸っぱい祖母の梅干しの味を探してしまいます。どこにも無いだろうと思いつつも。
今朝はそんなことを思いながら、梅白湯を飲んだのでした。