「私」であることーわたしがブログを書く理由

 

文章を書くことが好きです。

でも、ただ文章を書くだけなら、ノートでいいですよね。自分以外の誰も見ることのない場所です。間違って個人情報を書いても安心できるし、自分の感情を余すところなく書き残しておくことができます。

パソコンを立ち上げる手間もないし、スマホを使わなくていい。むしろ手書きのノートであれば、途中でスマホをいじったりして余計な情報が入ってこないので、自分の素直な本当の気持ちに向き合うことができるでしょう。

それに私は手書きの文字で自分の感情を考察することがあるので、書かれた文字に表された自分の想いを知るという利点もあります。

 

けれど、今はあえて「ブログ」という形を選び、他者が見る場所に書いています。

それはなぜなのでしょうか。

 

 

 

私は、匿名性のある中で、「私」を残したいのだと思います。

本名はもちろんのこと、住んでいる場所、仕事、友人、家族など現実世界に生きている「私」につながる固有名詞は極力避けて書いています。飼っていた犬の名前すら出しません。

けれど実際にあったこと、これまでの経験、そこから考えることはすべて事実です。

 

事実をどう受け止め、考えたか。

「こんなことがあったけれど、それって今考えるとこういうことだったんじゃないか」など、過去の捉え方が変わったことを書いてみたり。時事ネタについて、今の私だから思うことを書いてみたり。

もしかしたら、同じことを考えている人がいるかもしれないと思って書いたこともあります。

そういう私の頭の中を、「私」を知らない人たちに知ってほしいと思いました。

 

 

 

今のブログは、約3ヶ月前から始めたものです。今まで色々なブログサービスを使用し、あるいはSNSを用いて文章を書いてきました。

けれど、すべてやめた時期がありました。

その間は日記や手帳などのクローズされた範囲で、自分の思うままに書き記していました。

 

そんな私が久々にこのブログを始めたとき、私は人に読んでもらうための文章を書く場所が欲しかったのだと気づきました。

それもパーソナルに近い文章で、けれど現実の「私」である必要のない場所に。

 

読んでもらうために言葉を選び、推敲する。

読んでもらうために改行やレイアウトを意識し、読みやすくする。

読んでもらうために画像を選び、作る。

 

それは怖くもありますが、楽しい作業でもあります。

 

 

 

ブログの立ち位置って、絶妙なんですよね。

ホームページのように作るまでに時間がかかるものではなく、けれどしっかりした体裁を保って表現ができる場所。そこに他者のアクセスがあり、反応がある。自分だけが書いている日記ではあり得ないことです。

気軽だけど、他者のつながりを感じられる場所です。

 

 

 

今も日記や手帳を並行して書いています。

それぞれの立ち位置を見つけて、うまく私の中で割り振られているのでしばらくはこの形で続けていくつもりです。

 

それもまた、今後私の中で変わることがあるでしょう。

その時はその時の「私」の形を見つけていこうと思っています。

 

 

特別お題「わたしがブログを書く理由